2019-11-07 第2水曜日 幼い日 祖父の家の庭で こっそり焚き火をして叱られた 焚き火の残り香と幼い罪悪感 こんな寒い日はあの匂いを思い出す2年前あなたからもらった ぽってりとした 厚みのあるマグカップ さすがにもう、 この手から離さなければ と思ったでも粉々に割ったりするのは、愛だ そんなものはもうないから 「燃やせないゴミ」の日に そっと置いた 温かい珈琲が 入っているかように 手から離したとき 体から血の気が引くような 感覚に襲われたけど (それは愛だよ)マグカップに言われたような気がした