2019-04-21 余生 僕が独りになったら、 あの島で見つけた小さな家を買って ほんの少しの間でも きみと余生を過ごせたらと思う。きみも僕もずっと年を取って お互い精一杯生きた晴れた日は手を繋いで 砂浜を歩こう。 雨の日はきみの膝枕で あの小説を読んであげる。いつか話した得意料理 つくってあげる。 罪悪感も何もなく 朝を迎えて、きみと食べる。時計なんて気にならないくらい 時間はゆっくりと流れるだろう。