余生

僕が独りになったら、
あの島で見つけた小さな家を買って
ほんの少しの間でも
きみと余生を過ごせたらと思う。

きみも僕もずっと年を取って
お互い精一杯生きた

晴れた日は手を繋いで
砂浜を歩こう。
雨の日はきみの膝枕で
あの小説を読んであげる。

いつか話した得意料理
つくってあげる。
罪悪感も何もなく
朝を迎えて、きみと食べる。

時計なんて気にならないくらい
時間はゆっくりと流れるだろう。