Drawing

薄い青のセロファン
きみのラインを描く
金木犀の香りが嫌いなきみの
けだるいような横顔も

猫背の小さな背中に
大きな大きな羽を描いた
気の利いた言葉をかけられない
僕のたったひとつの想い

Don't worry,You are not alone

セロファンを空にかざすと
大きな羽は
ほんのり雲となって
きみのラインが
ぼんやりと浮かんだ


羽なんかいらなかったのか


僕はまだ眠っているきみを
後ろから抱きしめた